ネットの一括査定と買取店への直接持ち込みはどちらがお得?

車の売却方法として最初に思いつくのが、ガリバーやアップルなどの車買取専門店に直接車を持ち込んで査定を受けるという方法です。

もう一つの選択肢としてネットで申し込める「一括査定サイト」というものがあり、同時に複数の買取店に買取依頼が出せます。

これらの違いはそれほど差が無いように思えますが、実際はかなり違いがあります。

自分で何店舗か回って査定をしてもらって、だんだん高くすることが出来るように思えるのですが、実際はそれほど高くできていないのに2~3店舗回っただけで売ってしまう方が多いのです。

なぜ、売ってしまうかというと、まあまあ高く売れたと思い込んでいるからなのです。店舗の提示金額が高いと感じて満足して売ってしまっているからなのです。

本当はもっと高く買取れるはずの車を、数店舗回っただけで、けっこう安く売ってしまっている方が多いのです。これは店舗側の接客テクニックが上手だからです。毎日お客様が来店し、接客を繰り返している店舗としては、できるだけ安く買いたいというのが本音です。

テレビCMなどで高く買います、とは言っていますが、本当に高く買ってしまっては商売にならないのです。高く買ったように思い込ませる、というのが正解です。買取専門店のスタッフは、高く売れたと思い込ませるのがとても上手なのです。毎日多数のお客様が来店され、高く買取ってほしいと言ってくるのですから、本当に高く買取っていたら利益が出ないですから店舗が存続できません。

なので、応酬話法を駆使して、「これ以上は限界です。今だけ特別にこのお値段で買取ります。」などと言われて、満足して売ってしまうことになります。このようなせりふは常套句なのです。

普通の一般人としては、車を売りにいくという経験はそうそう何度もあるわけではなく、これが限界ですと言われると信じてしまうのが普通です。なぜ信じてしまうかというと、相場を知らないからです。

車の価値を知らないので、店舗のスタッフが上司と相談しに行って戻ってきて、迫真の演技で以下のようなセリフを言われると売ってしまうのです。

「限界までの価格が出ました。今日だけ特別に店長の許可が出ました。」

「今ここで決めていただかないと、この価格は無かったことになります。」

このような常套句に押されて、売ってしまう方が多いのです。

車を自分で持ち込んでいるという労力をかけているので、ここで決めてしまおうかという気持ちになりやすいと言えます。これは買い手有利の状況に陥っているとも言えます。

この立場を逆転するのが一括査定サイトなのです。

一括査定サイトではこのような常套句が無いわけではないのですが、自宅に居ながらにして次々に訪問をさせている売り手有利な立場、買い手が不利な立場になります。

もし、「この場で即決してくれたら、この金額で買取ります。」と言われても、あらかじめ約束した訪問がその後に控えている場合、冷静に「一番高いところに売ります。あとで結果を連絡します。」と言える空気が生まれます。

一括査定での訪問は無料なので、競合にせり負けすると出張している時間的な経費や交通費が無駄になるので、最初から限界に近い価格で競争してきますので売り手が有利なのです。

出張する側は営業マンの人件費という経費をかけているので、できるだけ確実に買取ろうとして高く提示してくるのです。結果的に店舗を順に持ち込んでいるよりも高くなります。

結論としては自力で持ち込み査定をするよりも、一括査定サイトを利用する方が高く売れますので一括査定をお勧めします。

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