マイナス査定になる項目にはどのようなものがあるでしょうか。まとめてみました。
・修復歴車、事故現状車
フレーム修正をした車、事故現状車は査定が減額となります。フレーム修正をしていなければ、ドアやフェンダー交換をしていても修復歴とはなりません。
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・大きなキズやへこみ
中古車である以上は、多少のキズ・へこみは問題ない場合が多いですが、修理しなければ商品として売りにくいような大きなキズ・へこみはマイナスになります。しかし修理してから査定を受ける必要はありません。中古車販売店は自社で外装の修理をとても安くできるのです。個人が修理をする費用は利益が上乗せされているため、業者が自社で修理するより割高になります。そのため、個人で修理をした場合の修理代以上に査定が上がることはなく、直さずにそのまま査定を受けた方がよいでしょう。
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・不人気なボディカラー
車種によりますが、人気のボディカラーがある反面、不人気なボディカラーもあります。意外なことに、新車販売当時は人気があってよく売れたカラフルな色は中古車になると要注意です。カラフルな色は流行り廃りが激しく、新車時にはもの珍しさもあってよく売れたパステルカラーなどのカラフルな色は中古車としては減額のポイントになってしまうケースがあります。買取店によってはカラフルな色でも評価を下げない場合もあり、複数の店舗から査定をうけることをお勧めします。
・内装の取れない汚れ、穴、キズ、天井のたるみ
内装は車の扱いが如実に現れるので、汚れがひどいようですと減額ポイントになります。天井のたるみは車種によって多発するものがあります。外付けナビを取り付けるために開けた穴なども減点になります。
・ペットやタバコの臭いや染み、焦げ穴、ペットの毛が付着している室内
タバコのヤニは完全には取れないものなので、減点材料になります。ペットの臭いや毛は掃除と消臭剤で消せるなら査定が数万円違うことがあり、査定の前に掃除・消臭をすることをお勧めします。
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・電装系、エアコンの故障
電動ドアミラー、パワーウインドウなどの電装の故障、エアコンの故障は減額となります。修理代を上回る査定アップは難しく、直さずそのまま査定を受けたほうが良いでしょう。
・エンジンやミッション、パワーステアリングの不調
修理が必要なレベルの不調は査定が下がります。しかし修理してから査定を受ける必要はありません。修理代を上回る査定アップは見込めないためです。
・故障したサンルーフ
故障がなければプラス材料ですが、サンルーフの故障はマイナス査定になってしまいます。丸ごと交換となるケースでは10万円単位の費用がかかります。これは国産の場合で、もし輸入車ですと30万~50万円かかるケースもあり、大幅な減額ポイントとなってしまう場合があります。
雨漏りする場合は内装が染みになって汚れてきますのでさらに減額となります。
・スタッドレスタイヤ
夏用タイヤが無いと減額となります。保管してあるなら添付するようにした方が良いでしょう。
・スマートキー(キーレス)の紛失
紛失するとディーラーで再発行となり、相応の費用がかかるため減額となります。
・過剰なドレスアップ、チューンナップ
社外品によるドレスアップやチューンナップは好みの分かれるところであり、過剰な場合は減額となる場合があります。純正パーツが保管してある場合は添付した方が査定アップにつながります。
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・メンテナンスの記録が無い記録簿、記録簿が無い
定期点検を受けていれば記録簿に履歴が残り、評価が高くなりますが、記録簿に定期点検の記録が無いということは点検整備を怠っていたことになります。記録簿を紛失している車も同様に評価が下がることになります。
・走行距離について
走行距離は少ない方が良いのは確かです。国内では多走行車は評価が下がる傾向にありますが、最近では多走行という理由だけで評価がゼロになることは少なくなってきました。特にディーゼル車などでは走行距離は10万キロ以上でも輸出用の需要があるため、それほど査定の減点ポイントにはならない場合があります。海外では50万キロを超えても使用されることが多いため、10万キロ台では問題なく、業者間オークションでも相応の価格で落札されていきます。日本の車はメンテナンスが良く壊れにくいので、海外で非常に人気があります。海外では走行距離に対する認識が全然違うので、日本で多走行と言われる車でもコンディションが良ければ相応の価格で輸出されていきます。
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