車売却の査定を受けるときの5つのポイント

ポイント1.
買取一括査定が高く売るために有利なことは他の記事でも書きましたが、車の買い取り専門店に一括査定を依頼すると、先を争うようにアポイントの電話が来ます。

買取る側の事情として、お客様を少しでも早く囲い込みたいという意識があるからです。最初に電話がかかってきた業者に売ってしまう人が一番多いというデータがあるため、少しでも早くアポイントを取ろうとするからです。

少しでも早くアポイントを取るということは、ごり押しの営業トークで押し切ろうとする営業スタイルの可能性があるため、むしろ最初のほうに呼ぶのは避けておいたほうが無難かもしれません。査定金額で勝負してもらいましょう。

買い取り専門店の査定金額の有効期限は1週間程度と短いため、比較検討のためには何日もかけずに一気に査定を集める必要があります。なので休みの日を一日あけておいて、1時間程度の間隔で同じ日に5~6社に来てもらうのが良いでしょう。

ポイント2.
百戦錬磨の営業マンは即決させるための常套句をたくさん駆使してきます。

たとえば、「今、決めてくれたら他社より絶対に高く買取ります、でも今だけの即決価格なので、明日には大幅に下がってしまいます。」などと即決しないと損するような言い方をしてきます。
このような手練手管を使われると、押し切られてしまうお客様が多いのです。そんな手に乗らないと今思っていても、実際にその場になるとコロッと言いくるめられて売却してしまうことが多々あります。

無料出張ということは営業マン側は出張費と時間という経費をかけて来ているので、他社にとられないように即決をせまってできるだけ早く決めてもらおうとします。

出張査定を受けるポイントとしては、即決しないこと。これに尽きます。

あくまでも複数の、できれば5~6社の査定額をあつめて、一番高いところに決めるのが正解です。全部の査定が終わる前に途中で売却を決めてしまうと大変もったいないことになる場合があります。

営業マンに即決を迫られても、複数の相見積もりをしていることを告げて帰ってもらうようにしましょう。それで憤慨したり、泣き落としをするような駄目営業マンなら縁がなかったものと思って、丁重にお断りしてお帰りいただきましょう。

ポイント3.
査定の際に、営業マンから、「いくらくらいで売りたいかご希望はありますか?」などと希望額を聞かれても、あくまでも一番条件の良いところに売却するので、などとあいまいな答えを返す方が良いでしょう。希望額を伝えてしまうと、もっと高く買取れる場合でも、希望額でいいのなら美味しい案件だとしてその希望金額を提示されて断りにくくなります。

ポイント4.
もし、車に修復歴がある事故車でもきちんと直してあれば相応の価格で買取ってもらえますので、隠さずに修復歴があるかどうか聞かれたら正直に言いましょう。

査定に来る営業マンは査定士の資格を持っていて、事故を起こしたことがある修復歴車は見抜くことができます。しかし見落としというものは誰にでもあるもので、売却したあと後日になって修復歴に気付くこともあります。その場合は後日、修復歴が見つかったとして返金を要求されてしまい、トラブルにならないとも限りません。

これは見落としたのが悪いというのではなく、知っていて隠したのが良くないのです。

中古で買ったので修復歴を知らなかったという場合もあるかもしれませんが、最近の中古車は修復歴があるならあると明示して相応の価格で販売するように業界も健全化しているので、修復歴を隠して売るような悪徳業者は少なくなっています。

新車で買ったのなら修復歴を当然、知っていることになります。そのようなわけで、修復歴をオーナーが知らないというのは稀だと考えられ、修復歴を知っていて告げないというのはアンフェアです。気持ちよく取引をするためにも知っている不具合は隠さずに伝えるようにしましょう。

ポイント5.
最後に、後日の返金請求がありうるということを確認しましょう。

たとえば、査定が一番高かった買取店が50万円だったとします。50万円を受け取り、しばらく経ったある日、不具合が見つかったので40万円に査定を修正しますので10万円を返金してほしいなどと言われることがあります。

そのような時に納得いく理由なら返金しなければなりません。なぜかというと、後日、返金請求することがありうると約款(契約書の裏などに書いてある約束事)に小さい字で書いてあることがほとんどなのです。その約款を受け取っているので、法的には納得いかなくても払わなければなりません。

気持ちよい取引にするために、あらかじめ、返金請求される可能性があるかを聞いておきましょう。

書いてあるなら、念入りによく査定してもらえるようにお願いしましょう。このような意味でも修復歴などは隠さない方が良いのです。

また、心の準備として、一番高く査定してくれたところに売るけれど、3番目くらいの値段で売却したとしても困らないように資金管理することです。なので、全額をすぐに使い切らずにしばらくプールしておくことをおすすめします。営業マンに念押しして、返金の無いように慎重に査定してくれるようにお願いしましょう。

ポイントまとめ
1.査定に来てもらうのは同じ日に(1時間おきに)来てもらう。
2.即決を迫られても、最後まで決めずに相見積もりを集めること。
3.希望金額を聞かれても答えずに、あくまでも一番高い査定額のところに決めると伝える。
4.修復暦などの不具合があることがわかっているなら隠さずに正直に言うこと。
5.一番高かったところに決めるが、後日の減額や返金がありうるのかどうかを聞いておく。(たいていは約款で返金がありうると書いてある)

なお、洗車をしておくというのはあえて書きませんでしたが、印象を良くするためにも車内の掃除と洗車はしておいたほうが無難です。査定には影響はそれほどしませんが、あまりにも汚いと日ごろの手入れが良くないと見られてしまうので損です。きれいな車が標準で当たり前とすれば、汚い車はそれだけでスタートラインで損してしまうので、やはり洗車しておくのは基本中の基本だといえるでしょう。

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