車買取業者が参加する卸売り市場、オートオークションとは?

車の買取査定をしてもらって、売却した車は、買取業者から以下のように流れていきます。

一般ユーザー

車買取専門店やディーラーの下取り

オートオークション(業者間オークション)

中古車販売店

一般ユーザー

中古車買い取り専門店やディーラーの下取りで買取られた車は、オートオークションに出品されます。オートオークションでの落札相場が買取り査定金額にダイレクトに反映します。オートオークションで利益が出る金額を上限として一般ユーザーの中古車は買取られているわけです。

上図のように、買取られた車はオークション会場に移送され、オークションにかけられます。オートオークションは中古車の卸売り市場で、全国に多数のオークション会場があります。

オートオークションは会員制で、中古車関連事業者でなければ参加できません。
日本の中古車は海外で非常に人気があり、外国人のバイヤーが多数参加していますので、会場は国際色ゆたかな雰囲気で、多国籍な卸売市場といった様相です。

オートオークションの入札の仕方はコンピューター制御のPOSシステムを利用した入札方式で運営されています。当初は会場のモニター席で入札ボタンを押す方式だけでしたが、現在はインターネットを利用して会場の外からでも入札できるようになりました。会場によっては外国のバイヤーが海外から入札することもできます。

オークションと言えばヤフオクのようなネットオークションを想像されると思いますが、オートオークションの1台あたりの入札開始から落札までの時間は数秒~数十秒という非常に短時間です。大規模な会場では一日に数千台をオークションにかけ、会場によっては同時に最大10レーンでオークションが行われています。

会場に搬入された車は下見ができるので、バイヤーはだいたいの相場を読んで上限を決めて入札しています。ワンクリック5千円で数十万から数百万という落札価格まであっという間に終了していきます。

台数が多いので1台にかけられる時間は1分もない状況で、非常にスピード感があり、多いときは1分間で数台という早さで次々と落札されていきます。高価な車が飛ぶように売れて行くので、初めて見ると驚きの連続で圧巻の光景です。

出品される車はすべて1台ごとに会場の査定員が査定をして、外装は評価点という10段階の点数をつけた出品票が作成されます。内装は別途ABCの3段階評価が書き込まれます。また、アピールポイントの書き込み欄があり、出品店がその車のセールスポイントを書きます。また、査定員は修理や部品交換が必要な箇所について注意書きを書き込みます。
この出品票を参考にしながら、狙いをつけた車の下見をして中古車販売店がオークションに入札しているのです。

査定をして買取られ、オートオークション会場でも改めて再査定を受けているので、出品される車は一定水準の品質が保たれています。

オートオークションが無ければ、中古車業界は存続できないと言えるほど、重要な卸売り市場となっています。

中古車の買取査定では、このオートオークションの相場データを参考にしています。車種ごとにグレードやボディカラー、走行距離などの違いがあるため、まったく同じコンディションの車はなく、いかに相場を読みきるかの勝負となります。

買取店も商売ですので、利益を出さなければなりません。その制限のある中で、競合の買取店同士での査定額に差がついているのです。

査定額に差があるなら、できるだけ高く売るには同時に査定を一括依頼ができる一括査定サイトを利用することが賢明なやり方です。

査定する側にとって、一括査定サイトは同時に査定開始となり、競合があることがわかっているため、短期決戦という認識があります。甘い査定をしてしまうと、他社に持っていかれるということがわかっているので、各社ともできるだけ高く査定額を提示しようとしてきますので、売り手の有利な査定方法になります。このような理由から、車を高く売るなら一括査定サイトの利用がお勧めです。

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