新車のメーカー保証とはどんな内容?保証の継承とは?

■一般保証と特別保証がある

メーカー保証とは、新車で購入した車に故障や不具合が発生したときに、一定の条件を満たせば無料で修理をするというものです。多くのメーカーで保証内容はほぼ共通の条件となっています。保証書は整備手帳(メンテナンスノート)に綴じ込みされています。

・一般保証
車の全体に対する保証で、車のすべての部品を対象としています。ただしワイパーゴムやタイヤ、オイルのような消耗部品と別扱い保証の部品は除きます。
保障期間は新車登録の日から3年間で、さらに3年以内であっても走行距離6万キロまでで保証は終了となります。

・特別保証
車の走行安全・環境性能に関する保障です。車が安全に走行するための機構と部品である、ステアリング・アクセル・エンジン・サスペンション・ミッション・電子制御機構・シートベルト・エアバッグなどを含みます。
さらに、環境性能に関しては排ガス浄化機構などです。これらの機構・部品のうちメーカーの指定する部品が対象となります。
保障期間は新車登録の日から5年間で、さらに5年以内であっても走行距離が10万キロまでで保証は終了となります。

・オーディオなど電装品の保証は別枠
オーディオ類は、1年間、または走行距離2万キロまでとなっていることが多く、一般保証には含まれないので注意が必要です。

■新車保証の継承について

メーカー保証が残っている車を中古車で買った場合、メーカー保証を引き継いで利用できます。これを保証の継承といいます。しっかりした中古車販売店なら何も言わなくてもこのメーカー保証の承継をしてくれる場合もありますが、基本的には自分でやるものなので、確認が必要です。

また、保証の意味を考えると、無料でアフターケアをするということになります。このアフターケアは新車の販売促進のためであって、中古車になってからも無料でアフターケアをする意味は企業の利潤追求と反するものなので積極的に保証をしてくれるものではないということです。
一定の点検整備をして、問題が無ければ保証が残っている期間についての保証をしますよというものになります。なので、中古車販売店で整備点検をしていても、再度ディーラーでの点検が必要になります。

・メーカー保証の継承のしかた
条件は名義変更が済んでいることと、12ヶ月点検をディーラーで受けて車が正常であることの二つです。名義変更が済んでいないと受けることができません。
また、12ヶ月点検は有料の場合が多く、1~2万円の費用がかかります。点検整備を受けて、保証書の名義を自分に書き換えてもらいます。
名義を書き換えれば、上記のメーカー保証が継続して有効になります。

・保証継承をしないと保証は受けられない
もし、保証継承をしないで乗っているときに故障が発生した場合は、保証を受けることができません。なので、保証承継は早めにやっておくことをおすすめします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です