走行距離が中古車価格に与える影響について

走行距離が多いと中古車価格は安くなります。年間1万キロ前後の走行距離の場合、5年で5万キロ、10年で10万キロということになります。
この年間1万キロというのは査定でも重視される数字になっていて、年間1万キロ以上の走行距離は多走行と見られます。

買取査定の額が下がるのは4万~5万キロ以上になると下がります。あとは、その中古車の状態が良いか悪いかで価格に大きな影響があります。
走行距離が多くなればなるほど、各部品の傷みにより故障・修理の頻度が増えてきますので購入するにはリスクがあります。

走行距離と同時に前オーナーの車の取り扱い方が内装・外装に現れるため、前オーナーの人柄のわかる知人友人関係で売買をするのが理想です。
ただし前オーナーがスポーツ走行好きな走り屋だったりすると車は負荷をかけられているため、傷みが激しいことがあります。

また、仕事で使われた車で走行距離が多めの車も、傷みが激しいことがよくありますので、要注意です。

■走行距離が少ない中古車がすべて優良車とは限らない

年間1万キロを大きく下回る車はいくつかの理由が挙げられます。
走行距離が少ない理由としては、前オーナーがあまり乗らなかったり、事故や故障でしばらく放置されていたなどの様々な理由があるので、単純に走行距離が少ないから優良な車とは限りません。修復歴が無く、走行距離が少ない車ならば、優良な車であると言えるでしょう。また、試乗車として使われていた車なら手入れも良くされていたはずですから優良な車と言えます。

■走行距離が多い通勤車

通勤に使われていて走行距離が多い車というのがあります。場合によりますが、毎日100km程度の走行距離を走るような場合、月25日で2,500kmにもなります。年間3万キロなので4年で12万キロにもなりますが、オイルメンテナンスや定期点検整備をしっかりされていれば、12年かけて12万キロ走った車に比べて、4年しか経っていないので状態は比較的良好な場合が多いです。
このような通勤用の多走行車は整備状態が良ければ、安くてお買い得な中古車である場合があります。理想はその事情のわかる友人知人から購入することです。

短期間で多走行のケースには仕事で使用された車というものもあり、この場合は、一日中エンジンをかけたり止まったり、渋滞していたりで長時間エンジンを動かしていたということで、通勤用とは痛み方が違ってきます。通勤車は短時間で長距離を一気に走るため、車を動かしている時間が1日2~3時間なのに対し、仕事で使った車は6~8時間動かしていたりするので、傷み方に差が出てきます。このような稼働時間の違いにより、通勤車と商用車には傷み方に差があります。アイドリング時間の違いでもあるため、エンジンの動いていた時間の差によって、エンジン周辺の傷み方に差が出ます。通勤車はこのような理由で、走行距離の割にはメンテナンス状態が良ければ買い得なことがあります。

■タイミングベルトのある車について

タイミングベルトを10万キロ前後で交換するので、交換済みの車かどうかが重要になります。もし交換済みで格安の車があれば、そちらもお買い得な中古車であると言えます。
タイミングベルトの交換費用は数万円かかるので、交換済みで格安な車なら狙い目の車かもしれません。記録簿などで整備状態を調べ、修復歴も無いような車であれば狙い目であると言えるでしょう。

このように、車両の状態が良ければ、多走行の車でも積極的に狙っても悪くないかもしれません。

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