中古車の個人売買のデメリットとは

ヤフオクなどのネットオークションで車を売ることができますが、個人売買は業者が仲介しない分、メリットもデメリットもダイレクトに影響してきます。
個人売買にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

・保証がつけられない 
中古車販売店で購入する場合は保証がついていて、ディーラー系の中古車店などでは1年間、走行距離無制限の保証がついていたりします。個人売買ではこのような保証は付けられないので、基本は現状渡しで保証なしになります。運悪く購入してすぐに不具合が出ても、ノークレームの約束で買った場合は保証が無いので自費で直すしかありません。
また、長期保証を有料でつけることもできません。中古車販売店の長期保証は有料でも大きな安心を得られるので入れるのなら入っておいた方が安心です。その長期保証もつけられないのが個人売買のデメリットになります。
※関連記事⇒保証に加入すれば中古車でも安心して乗り続けられます。

・整備を自分たちでしなければならない
個人間売買なので整備もしてもらえないことになります。整備を自分でできない場合には、買う側か売る側、どちらかの費用を使って民間の整備工場で整備をするしかありません。

・手続きを自力でする必要がある
通常なら中古車販店にやってもらえる名義変更や車検の取り直しを自力ですることになり、平日会社を休んで名義変更や車庫証明の取得をしにいく必要があります。特に車庫証明は警察署に何度も行かなければならないため、最低でも2日の平日の行動が必要になります。

・車の状態が把握しにくい
中古車販売店の車はプロの目利きで査定をされているため、車両の状態が把握できているので安心ですが、個人売買では、査定を経ないで直接取引になるので車両の状態がほとんどわからないという可能性があります。修復歴の有無やメーターの戻しがあるか無いかがわからないというリスクがあります。
売る側が修復歴や走行距離を偽っていても買い手が見抜けない場合があります。

・価格が正当かどうかわからない
プロの査定が入らないため、相場を自力で調べなければなりません。相場を把握することに不慣れなので、その相場観が適正でない可能性があります。売買が終わった後、しばらくして本当の価値が判明し、売り方、買い方のどちらかが損をしている可能性がありますが、それに気付くことができません。

・契約の交渉を自分でしなければならない
プロが入らないので、契約を自分たちでしなければなりません。その契約した内容そのものを誰にも保証してもらえないので、プロの仲介に比べると不安の解消されない契約となります。後日のクレームが発生した場合には当人同士で解決しなければなりません。

・さまざまなトラブルがつきもので、解決も自力でしなければならない
名義変更が滞ったり、そのために新年度になってしまって自動車税の支払い義務が前の所有者に行ってしまったりというトラブルが起きるなど、様々なリスクがあります。中古車販売店で買った場合なら保証される故障や不具合も一切保証されないため、クレームを言えないことになります。
中古車は調子が良くても突然故障することがあるので、買い手側は保証なしのリスクを十分に理解する必要があります。
もし故障したら自費で直さなければならないということを納得しておく必要があります。
それでも納得がいかないケースではトラブルに発展してしまうことがあり、解決が難しくなってしまいます。

このように、個人売買のリスクはさまざまで、特に故障の場合などは保証もなく、クレームを言えない買い手にとっては不利となります。いかに安く買えても何の保証も無いことを考えると、プロの仲介で保証があることはとても安心であることが改めて浮き彫りになってきます。

個人売買のメリットの記事では、売り手の人柄がわかる場合にはリスクが軽減されることを書きましたが、どんなに調子が良い車でも突然故障することがあるというリスクを考えると、リスクを承知のうえで買う必要があることをよく理解しておく必要があります。

また、売る側にとっても多少高く売れるからといって、クレームがダイレクトに買い手から来ることになりますので、そのリスクを考えるとプロの査定に出して買取ってもらうことが安心です。上記のような突然の故障などでもトラブルにもならずに済むので、車の売却をするならやはりプロの査定を受けることが無難だと言えるでしょう。

※関連記事⇒車売るなら買取査定をお願いしましょう

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