ソフトなブレーキ操作で安全運転を心がけましょう

ブレーキとアクセルの踏み間違いで事故が多発していることは以前の記事「アクセルペダルの踏み間違い事故を防ぐ機能について」で書きましたが、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いをしている最中に、車が急加速してしまうとパニックになってしまいます。パニック状態でペダルの踏み間違いに気付くことは困難です。また、踏み間違い事故の年齢別発生率を調べても、20代から高齢者まで満遍なく全年齢層で事故が起きているので、若さや高齢が踏み間違い事故の原因ではないこともわかります。つまり誰でも踏み間違い事故は起こしうるということです。

それでは、事故を起こさないためにはどうすればよいのでしょうか。いくつかの解決策がありますが、自動ブレーキシステムもその一つです。ただし、「アクセルペダルの踏み間違い事故を防ぐ機能はまだ発展途上?」で書いたように、まだ発展途上のシステムで、誤作動もありうるということで、ドライバー自身の注意深い運転がなにより大切です。

自動ブレーキは無いよりあった方が安心なのは確かですが、運転中は慢心をせずに注意深く運転する癖をつけることも一つの対策になります。ブレーキと間違えてアクセルを踏んでしまい急加速してしまった場合はパニック状態になりやすいので冷静に対処する余裕はありません。

この対策としては、普段からブレーキをそっと踏む練習をすることも一つの方法です。ブレーキをガツンとかけなくてもそっと踏むことで止まれるということを体感する練習をすれば、ブレーキと間違えて思い切りアクセルを踏んでしまうことは避けられます。

それでも間違いはありえるので、停止中にエンジンをかけたらシフトレバーがDなのかRなのか、ブレーキから足を離さずに目視確認する癖をつけることをお勧めします。そうすることで、前進と後退を間違えることは防げますのでパニックになる可能性を一つつぶせます。特に踏み間違い事故で多いのは「駐車中」と「発進時」の踏み間違いなので、シフトレバーの操作ミスも大きな原因になっています。前進と思っていたら後退した、後退と思っていたら前進した、そこでブレーキと思ってアクセルを思い切り踏んでしまい、急加速して突っ込んでしまったという一瞬のうちに事故が起きてしまっています。

参考にすべきなのはバスの運転です。バスはアクセルもブレーキもマイルドに踏むようにしています。そうしなければ乗客が車内で転んで怪我をするからです。バス内の転倒事故は、発進時と停止時に起きます。バスの運転では、急加速、急減速をしないことを心がけて運転されています。このようなバスの運転を見習えば、急激なブレーキを普段から踏むことが減り、そのことが間違ってアクセルを踏んでも、急に踏み込むことを軽減してくれます。

普段からソフトなブレーキ操作で止まるように心がけることで、操作間違いでアクセルを踏んでもソフトに踏むことになるので、急加速によるパニックを避けることができます。運転の癖は練習によって直すしかありません。ソフトなブレーキ操作でも十分に止まれるということを体験で身に着けることができれば、操作間違いでアクセルを踏んでも急加速や事故につながる確率を減らせるのです。

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