事故や故障などではなく、一時的に車を使わない状態にすることを一時抹消と呼びます。一時抹消のことを廃車と言う場合もあります。廃車というと、車体を解体するイメージですが、その場合は永久抹消と呼び、同じ廃車でも二度と使用しないようにすることをいいます。
ここでは、一時抹消のしかたについて解説します。一時抹消を陸運支局に申請することを抹消登録といいます。廃車手続きとも言います。
車の使用を一時的に休止して、自動車税を止める効果があります。自動車税は4月1日時点の所有者に請求されますが、3月中に廃車(一時抹消)の手続きをすれば、請求が止まり、払い込み用紙が来ません。
しばらく使用を休止して、また車を使いたくなったら車検を通して乗ることができるのが一時抹消(登録)です。
■一時抹消登録する方法
住所地を管轄する陸運支局に行って抹消登録の手続きをします。
・必要なものと手順は以下のとおりです
1.ナンバープレートをはずす
ナンバープレートの返納が手続きに必要なので、前後のナンバープレートを車から取り外します。後ろのナンバープレートは片方のねじが封印されていて見えませんが、ドライバーなどでこじあけて取り外します。
2.必要書類をそろえる
必要書類は以下のとおりです。
申請書:陸運支局で購入します。記入見本がありますので、記入します。よくわからないときは教えてくれる係の窓口があり、そこで記入したものをチェックしてもらうこともできます。
手数料納付書:一時抹消は350円かかります。上記の申請書と同時に購入し、印紙を貼ります。
車検証:所有者欄の住所・氏名と異なる場合は住民票や戸籍謄本などが必要になります。
印鑑証明書:発行後3ヶ月以内のものが必要です。
実印:印鑑証明書の印鑑です。
3.陸運支局の窓口へナンバープレートを返納する
陸運支局のナンバープレートの返納窓口にナンバープレートを持って行き、返納します。その際に申請書類も一緒に手渡し、返納したことを証明する確認の印を押してもらいます。(シールの場合もあり)
4.申請書を提出
必要書類をまとめて申請窓口に提出します。これで抹消登録がなされ、登録識別情報等通知書(一時抹消登録の証明書)が発行されます。およそ数十分~1時間で窓口で呼ばれますので、書類を受け取ることができます。
5.税事務所へ抹消登録をした申告
陸運支局にある税事務所へ行き、税申告窓口へ自動車税・自動車取得税申告書を記入して提出します。このとき4で受け取った登録識別情報等通知書も一緒に提出します。
これで自動車税が止まります。また、後日、自動車税の月割未経過分の還付があります。
6.自賠責保険を解約
未経過分の保険料を還付してもらうために、自賠責保険を解約しに行きます。
以上で一時抹消登録の流れとなります。