中古車を買うなら試乗をしましょう

新車を購入する前には試乗してから決めるのが普通です。車は高い買い物なので運転のしやすさや乗り心地を体験してから決めるのが通常です。ディーラーでは試乗車が用意されていることもあり、新車を試乗しないで買うことは少ないはずです。

それでは中古車はどうかというと、なかなか試乗をすることが難しいケースが多く、やむを得ず価格や見た目だけで判断しがちです。

なぜ中古車になると試乗がしにくいかというと、中古車は仕入れたときに車検を切って(一時抹消登録されて)在庫されていることが多いからです。ナンバープレートがついていない状態では公道を走ることができませんので、公道に出なくても済むほどの広い展示場がないと車を走らせることはできません。また、中古車はそのものが商品なので、もし試乗中に事故を起こすと弁償しなければならなくなります。また、車検付きの中古車であっても任意保険に入っていないので万一の事故のときには運転者の負担になるため、リスクを考えると試乗を許可できないという事情があります。

そのほかにも多数の車を展示するため車間をつめて展示しているので、1台を動かすためには他の展示車を何台も動かす必要があったり、商品として仕上げている途中で整備や清掃がまだできていないなどの理由で試乗を断られることもあります。

中古車はその1台しかなく、車のコンディションも1台ごとに違います。なのでできるだけ試乗してから決めるべきなのですが、上記のような事情があり、試乗が難しいケースが多いのです。

もし、試乗ができない場合にはチェックすべき項目をリスト化してありますので、関連記事「中古車を選ぶ際のチェック項目」の内容をチェックをすることをおすすめします。

試乗ができる場合は以下のチェック項目を参考になさって下さい。チェック項目は車の基本である「走る・曲がる・止まる」をスムースにできるかを見ます。

■試乗ができる場合のチェック項目

・エンジンの吹け上がり、アイドリングの安定性
エンジンがスムースに吹け上がるかどうか、途中で息切れのように脈動したりしないか。また、アイドリング状態でも同様に安定して一定の回転を維持しているかを見ます。

・ミッションのつながりとシフトショック
オートマ車はミッションがシフトする際の大きな振動・ショックが無いかどうか。マニュアル車ならギアが入らないところが無いかを見ます。

・走り出しと止まる時の状態
もたつかずにスムースに発進できるかどうか。ブレーキがよくきいて、思い通りに減速して停止線にピタリと止まれるかどうかを見ます。

・ハンドルの状態、直進安定性
ハンドルにブルブルとした振動が来ないかどうか。ハンドルを修正しなくてもまっすぐに直進するかどうか。低速走行でハンドルを切って曲がるときにパワーステアリングがきいて軽い力でハンドルが回せるかどうかを見ます。

・メーターの状態
水温計などの計器が高温を示していたり警告灯が点灯したりしているところがないか。スピードメーターがゆらゆらとぶれずに動いているか。また、オートマ車ならドライブやバックのギアをメーターが連動して表示しているかを見ます。

試乗ができる場合は、安全でスムースな走行ができるかどうか、「発進、走り、曲がり、止まる」の動作が思ったとおりにできるかどうかを見ます。

少しも違和感を感じることなく、自分の手足のように思い通りに操作できる車が理想です。

もし試乗ができない場合でも以下の関連記事のチェック項目を参考になさって下さい。

・試乗とは関係なく共通のチェック項目を別途記事にてご紹介しています。
中古車を選ぶ際のチェック項目

・記録簿を見ればその中古車の整備の履歴がわかります
中古車選びでも売却する場合でも大切な記録簿について

・任意の保証をつければ中古車でも安心
保証に加入すれば中古車でも安心して乗り続けられます。

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