自動運転の技術は交通事故を減らすために各メーカーで開発が進められています。この自動運転車についてまとめてみました。
■自動運転を開発する意義
交通事故を減らすために開発されています。交通事故は9割は運転者のミスが原因であり、日本国内では年間約4000人が亡くなっています。運転の自動化によって交通事故を大幅に減らせるという試算がなされ、政府も後押ししています。
また、将来の少子高齢化による人手不足が懸念されるバス・トラック業界でのドライバー不足を解決することが期待されています。
車が生活のために必要な地方などでも高齢者の移動手段として活用できます。
■自動運転の定義とレベル
自動運転には技術的なレベルによって、いくつかの段階があり、政府は自動化のレベル定義を定めています。
・レベル0
運転者が常時、運転操作をしている状態。通常の人間による運転。音と表示による衝突警告などは操作を行わないのでレベル0とされる。
・レベル1
加速・ハンドル操作・ブレーキのうち1つをシステムが行うもの。自動ブレーキはこのレベル1にあたる。
・レベル2
加速・ハンドル操作・ブレーキのうち複数をシステムが行うもの。ハンドル操作アシスト付のアダプティブクルーズコントロール(前車との車間距離を保って追従走行し、車線をキープしハンドル操作をアシストするシステム)などがある。
・レベル3
加速・ハンドル操作・ブレーキの全てをシステムが自動的に操作するが、システムの要求によっては運転者が操作を行うもの。通常の走行では運転者は運転を行わず、緊急の場合やシステムが限界の場合に運転者が操作をする必要がある。したがって、事故の場合の責任は運転者にあり、システムが要求した場合は即座に運転を代わって操作しなければならない。政府は2020年までにレベル3の実用化を目標に掲げている。
・レベル4
加速・ハンドル操作・ブレーキのすべてをシステムが完全に行うもの。運転者が全く操作をしないので安全確認の監視もシステムが行う。2016年にオランダのバスが無人運転のレベル4での運行を開始し、日本政府も2020年に無人タクシーをレベル4で運行する目標を掲げたことを発表した。