出張査定とメールのみの査定との違いは?

出張査定は現車を見て判断できるので、具体的な数字になります。
対して、メール査定は、最低額と最高額の幅が広い査定額になります。

メールだけで査定をするというのは、現車を見ずに入力されたデータだけで判断することになり、正確な査定ができないので安全策をとらざるを得ないために最低と最高の幅を広くとって送信してきます。
百聞は一見にしかずと言うように、現車を見ればズバリいくらと出せますが、メール査定ではどんなに詳しく質問しても、現車を見ることに比べたら不明瞭な要素が多いため、大きく査定がずれる場合が多いのです。それを想定して査定金額の幅が広くなってしまうのです。

また、査定の申し込み画面の入力項目に間違いなく正確に入力するのはなかなか難しいもので、けっこう間違って入力してくることが多いのです。車種やグレードの間違い、走行距離の間違い、ボディの色、装備などを正確に記入できないなど、査定結果に直結する重要なデータを間違えて入力していることがけっこうあります。

正確に入力しても幅広い査定金額でメールが届きますので、実際に車を売るという決断を下す材料にならない場合があります。やはり実車を見てもらったズバリいくらの査定額を聞かないと、なかなか決断するのは難しいものです。

実車を見る出張査定のメリットは、修復歴や内装・外装の傷など、メールのデータでわからなかった部分を見て確認することができます。また、タバコやペットの臭い、各種スイッチ類の動作状況など、査定に必要な情報量がメール査定とは違います。手入れが行き届いているか、ていねいに乗られてきた車か、そうでないかがハッキリとわかってしまいます。
特に個人売買で買った中古車などで修復歴を知らずに買った車が実は修復歴があったり、など査定で初めてわかることもあります。査定に来る営業マンは査定士の資格をもっていて、修復歴などはチェックポイントを知っているので、大抵は見抜くことができます。車の価値の重要な部分を見て確認できるメリットは計り知れません。なので、メール査定として受け付けていても、現車を見たいのは間違いありません。

このようにメールだけの査定はリスクが伴い、査定額も具体的なズバリの数字を出しにくい性質があり、高めの数字で釣っても実際に現車を見ると大幅ダウンなどのがっかりする結果になってしまい商談もまとまらないという可能性があるわけです。
したがって、メール査定であっても、最終的には現車確認をするわけなので、あまりメールだけで査定をすることに過剰な期待を込めるのは無理があるというものです。査定の上下の幅を知っておくということには使えますが、売るか売らないかを決めるには幅が広すぎるということです。

査定を受け付ける業者にとっても、一件の無料メール査定にもそれなりの金額を支払っているのです。出張査定もメール査定も無料ですが、買取業者は査定の参加料を支払っています。買取業者が参加料を払っているので一括査定サイトは無料で査定を依頼でき、出張も無料で来てもらえるわけです。私たち愛車を売る側は無料でも、買取る側の業者は有料で競合しているわけなので、経費をかけている分、なんとか買取を成功させたい、売買契約を結びたいということです。

営業職を経験した方ならわかると思いますが、実際に面談する場合と電話だけで商談する場合の成約率はかなり違います。電話は面と向かっていないので営業側はクロージングが難しい反面、売り込まれている客の側は断りやすいということです。メールならなおさらです。それで情報料を査定に参加するだけで支払うわけなので、頑張りようがないわけです。唯一の解決策は、現車を出張査定で見せて欲しいというアプローチをするしかないのです。出張査定になれば、正々堂々と具体的な金額で勝負できるわけですので、買取れる確率はぐっと高くなります。
メール査定でも結局は出張査定を押してくるという理由はこのような業者側の懐事情があるわけです。

たとえメールのみの査定であっても、できるだけ出張査定をしたいというのが本音ということになります。

利用する側としては、だいたいの相場を知りたいだけならばメール査定で良いですが、早めに車を売りたいと思うなら出張査定、それも複数の業者に一度に依頼できる一括買取査定を利用することをおすすめします。

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