車を売るなら、いつが良いか?

■まず高く売れる時期は2月・8月。この時期を狙うべき理由

年間を通じて一番車が売れる時期は3月で、次いで9月、6~7月、12月ころがよく売れます。3月と9月は決算期であり、6~7月と12月はボーナス商戦の時期になるからです。この時期は販売店が売れる時期であり、乗り換えの下取りと買取店への売却が増えるため非常に繁忙期となります。

この時期を狙うよりは、少し早めの時期が高く売るためにはおすすめです。具体的には1~2ヶ月前を狙うと良いでしょう。1ヶ月前なら2月とか8月を狙って売却するというようにします。もちろんタイミングが少しずれたからと言って全然だめということはないのですが、高く売るために有利な時期にうまく乗れれば査定金額も高めになりやすいという事です。

特に決算期の3月と夏のボーナス後で中間決算と重なる9月ころは新車がとてもよく売れます。この時期はキャンペーンが多く催されますし、モデルチェンジやマイナーチェンジの発表も多くなり、その影響もあって新車ディーラーは繁忙期となります。

中古車もこの時期に連動してよく売れるのですが、車を購入する場合、6割が中古車を購入すると言われています。新車か中古車かを検討して、結局中古車を買うというケースです。新車を購入しようとして資料集めなどで動いていても、やっぱり憧れの車種は新車だと予算オーバーなので、中古で買うことにするという方も多いのです。このような流れで、新車も中古車も同じ時期によく売れるというわけです。

中古車販売業者としては、この時期にたくさんの台数を売りたいということで、商品車の仕入れを早めに始めるという流れになります。それが上記のような1~2ヶ月前の時期ということになります。

つまり、2月、8月などに仕入れを増やすということになり、この時期は業者間オートオークションは活況を呈することになります。人気車種は当然よく売れますが、多少人気が落ちる車でも、数をたくさん確保したいという需要から、この時期には次々と落札されていきます。普段は売れ残る車種でもよく売れる時期になります。

業者間オートオークションが活況ということは、多少無理な値段で買い取っても、売れ残る心配が少ないということです。売れ残る心配が少ないということは、査定を高くして買い取っても利益を乗せてオートオークションで売却できるという期待が持てるので、強気の買取をしても大丈夫な時期ということになります。なので、中古車販売業者の仕入れの時期にあわせて愛車を売却するというのが有利となるわけです。

年式のことを言えば、12月31日を過ぎて年を越し、元旦を迎えると年式が1年古くなるのですが、年式が古くなるということは査定にとって不利なのです。なので年を越したら早いうちに売りたいものです。この、車が高く売れる1月~3月の時期に売却するというのは、年式が1年古くなるという意味でもおすすめの時期ということです。

■時期を狙いすぎて損をする場合も

ただし、時期を狙いすぎてチャンスを逃さないようにしましょう。2月・8月が狙い目とは言っても、人気車種なら良いのですが、それほど人気の無い車種ですと相場が下がり続けている場合もあり、繁忙期の査定アップがあっても相場が下がった分を挽回できないというケースもあります。こればかりは相場を読みきるのは難しいと言えるでしょう。なので、売りたい時が繁忙期でなくても我慢をしないで売るという選択も大いにありです。

■車検、モデルチェンジ、マイナーチェンジ前に売る

車検はこれらの要因とはまた別で、車検がいくら残っていても、あまり査定アップには反映されない傾向があります。車検に10万円もかかってしまって、査定のアップ分が5万円程度であれば、車検前に売るべきということです。実際、この傾向はあるので、車検が近くなったら車検の有効期限の前までに売るのがベターということになります。

モデルチェンジやマイナーチェンジがあれば、年式が古くなるのと同様に、査定には不利になります。これらの発売後は古いモデル(旧型)ということになりますので、モデルチェンジ前には売却したいところです。もし車を売ろうと思っていて、いつにしようか迷うなら、ネットや雑誌などでモデルチェンジ情報を調べてタイミングを考えることをお勧めします。

また、関連記事「車を売るなら、ベストなタイミングはいつか?」でもモデルチェンジと走行距離についての売却タイミングを書いていますのでご覧ください。

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