車を売る売買契約の注意点は?

車を売るときは売買契約をすることになり、売買契約書を作成して契約内容を書面にします。売買契約書は、愛車を買取業者に売るという意思表示を書面にしたものになります。

新車や中古車をあなたが買うときはディーラーや中古車販売業者が売り手ですが、愛車の買取査定で売るときはあなたが売り手となり、買取業者が消費者の形になります。

通常は売り手側が売買契約書を用意するものですが、買取査定では逆に消費者の買取業者が売買契約書を用意するという形になっているので、トラブルの際にはどんなことが記載されているかで主張が通る・通らないという事態になりますので、しっかりと書面の内容を確認することが重要です。

■主な記載内容

売買契約書の中で重要な記載事項は以下のとおりです。

・車の状態
査定で確認した車の状態が記載されています。査定に大きく影響するのは修復歴の有無と走行距離です。あなたの愛車について、間違った記載がされていないか、特に修復歴はあなたの認識では無かったはずが有るなどと記載されていないかチェックしておきましょう。修復歴はドアをこすって凹んだので交換したという程度では修復歴にはならないので注意しましょう。もし腑に落ちない記載があれば、査定内容を聞いて確認するようにしましょう。査定内容に納得がいかなければ契約をするべきではありません。
走行距離は、距離メーターのボタンを何度か押して切り替えができますので、そのうちの一番大きな数字が走行距離になります。これも見間違いがないか確認しておきましょう。

・査定金額
買取業者の査定金額に納得したので売買契約を結ぶわけなので、この金額で売ると決めたわけです。もっとも重要な部分なので確認しましょう。

・支払い方法
査定金額がいつ支払われるのか、また支払い方法についても記載があります。
車の引き取りの際に、引き換えで現金払いなのか。銀行振込の場合は口座番号と名義の記載が間違っていないかを確認しましょう。

・名義変更の時期
車を引き渡した後のことなのでこれは忘れがちですが、このタイミングが非常に重要です。もし3月の引渡しで、名義変更が3月中にできない場合は自動車税を(車が手元に無いのに)払う義務が生じるので注意が必要です。4月1日の所有者に自動車税を支払う義務があるためです。次のオーナーとなる買い手が決まっていて、ぎりぎりの高値で売れたはいいが、次のオーナーの書類の準備などが整わずに4月になってしまい、名義変更が3月中にできなかったために自動車税の書類が届いてしまったりということがありえます。このようなトラブルを避けるためにも名義変更の時期について確認をしておきましょう。
また、名義変更前に事故を起こされると所有者があなたなら賠償などの問題が生じる場合があります。通常は業者が責任を持って対処するべきものですので、記載がなければ確認をしておきましょう。

これらの重要な事項について、記載をしっかりとしてあれば安心ですので、内容を見ずに契約してしまうことは避け、上記のポイントだけでも確認をしておくことをおすすめします。

また、契約書について、手抜きをすること無く丁寧に重要事項の説明をしてくれるなら安心できますが、そのような業者ばかりではないので、納得いくまで説明をしてもらうようにしましょう。
売買契約書は契約後のトラブルを避けるために書くもの、という認識を持って、内容を理解して署名をするようにして下さい。
理解できないことは説明を求める権利があります。契約内容はそれほど難しいことではありませんので一つ一つの項目を確認しておくようにしましょう。

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