下取りはなにも新車を買う場合だけではなく、中古車に乗り換えるときにも有効な売却方法のひとつです。
新車から10年乗った車を下取りに出し、3~5年落ちの新しめの中古車に乗り換える場合、中古車販売店に古い車を下取りしてもらうということはよくあります。
ただ、古い車ということで、ゼロ査定になってしまい、下取りに出すと処分費用がかかってしまったり、費用はかからなくても1円にもならないなどということはありがちです。
このような場合でも、下取りに数万円の査定がつく場合があるということを知っておいて損はありません。そもそも中古車販売店は車を仕入れて売る商売ですので、古い下取り車でも仕入れた商品になるということです。
商品の仕入れはできるだけ安い方が良いので、本当はまだ乗れる車ということで10~20万円で売れると見た場合でも、仕入れをゼロ円にすればそれだけ儲かるということになります。これは中古車販売店にとっては美味しい商品の仕入れということになります。
あなたに中古車を販売した利益プラス、下取りをゼロ円で仕入れた車の売却益のダブルの利益が入るわけですから、あなたは美味しいお客様だったということになります。
実際、あなたも薄々感づいているのではないでしょうか。タダで仕入れて、10万以上で売るんだろうな、と。それをそのまま受け入れている寛大で優しいあなたは中古車販売店にとっては良いお客様ですが、もうちょっと欲を出してみてはいかがでしょうか。
10~20万で売れるなら5~8万くらいは払ってくれても良さそうなもんですよね。でも、ただ口頭で「もう少しなんとかなんない?」と言ってみたけれど、「いやぁ、無理ですね。本当は処分費用をいただくところ、無料で引き取ります。」などと言いくるめられてしまった経験が一度はおありなのではないでしょうか?
販売店はこういう常套句を使って、できるだけ安く仕入れ、できるだけ利益を出せるように商売しています。あなたから商品車をゲットするために強気で押してきます。相手は日常的にこのような交渉をかわしながら安く買い叩いている百戦錬磨の営業マンなので、ちょっと交渉したくらいではなかなか下取り車を買取ってもらえないものです。
しかし、交渉を有利にするノウハウがひとつあります。それは、交渉の材料として競合を作り出すこと、これに尽きます。
つまり、その中古車ショップ以外の中古車店にも買取価格を出してくれるよう依頼して、5万円でも買ってもらえるところを見つけられれば、その事実を交渉に持ち出せるということになります。
あなたの古い車にも5万円の価値があると言ってくれた材料を元に、「○○店さんは、5万円で買取れると言ってました。だからもうちょっと頑張ってもらえないですか?」と言うだけで、実はその車を仕入れたい本心があれば、同額以上で頑張ってもらえる可能性がずっと高くなります。
運がよければ、ゼロ円だった下取り査定が、同額でも5万円になるんです。5万円あれば家族で温泉旅行に行ったり、車にナビを付けたり、冬用タイヤを買ったりといろいろできますね。
これがちょっと競合を作るだけで数万円の査定アップという結果を得られるお得なノウハウ、なのです。
それでは、どこに持っていって査定をしてもらうか、と悩む必要はありません。ネット上で無料で数社の買い取り専門店から一括査定を受けられるサービスがあります。あなたがわざわざ何店舗も巡回してこなくても、家にいながらにして数社の査定を受けることができます。
その中で一番高い査定額を下取りの交渉材料にするもよし、(万一、下取り査定のアップが得られなくても、)そのまま一番高い査定を出してくれた買取店に売却してもよし、です。
これでゼロ円だったあなたの愛車の下取り査定価格が、数万円になるのも夢ではありません。