中古車を購入し、名義変更を販売店に依頼する場合は代行費用がかかるので、節約のために自分でする場合や、個人売買で自分で名義変更をする場合があります。
中古車購入時の名義変更を自分でする場合の注意すべきポイントを説明します。
■できるだけ早く名義変更をすべき理由
所有者が変わると、その車の関係する事故や違反は車検証の所有者に責任追及がされます。つまり以前の所有者に迷惑がかかるということになります。任意保険も名義変更と同時に加入することになるので、できるだけ早く名義変更を済ませる必要があります。
また、4月1日時点の車検証の使用者(所有者)に自動車税の納税義務があるため、名義変更を怠ると前の所有者に自動車税の納付書が届いてしまうというトラブルになることがあります。
したがって、自動車が引き渡しされたら出来るだけ早く名義変更をしなければなりません。可能な限り引渡しと同時に名義変更をしてしまった方が良いといえます。
■名義変更は前準備に時間がかかるので注意
車の引渡しと同時に名義変更した方が良いのですが、必要書類の一つに車庫証明書があり、これの取得に最低でも数日の時間がかかります。書類の準備というより、警察署へ出向いて車庫証明を取るのに数日待たされるからです。
この数日を計算に入れずに車両を引き渡されてしまうと、名義変更は数日できないのに車には乗れる状態になってしまい、その数日の間に何かあった場合、前所有者に迷惑がかかってしまうことになります。
この数日を計算に入れて、名義変更に出かけられる平日の一日を予定にしておいて、名義変更をやってしまうという流れにする必要があります。
■名義変更の前に任意保険の開始をするように段取りを組む
できれば車両を受け取る当日には任意保険に加入して保険を有効化しておくことがベターです。
車両の名義変更の前に任意保険に加入しておくことで、名義変更前に車両を乗り回しても保険がかかっている状態にしておくという方法があります。
車のナンバーを保険会社に知らせておいて、前所有者のままの車検証のコピーをFAXしておいて、保険料も支払い、責任開始の状態にしておき、何かあったら保険が有効になるようにしておきます。
そして名義変更後に再度、車検証のコピーをFAXすれば、同じ車両の保険として継続していくことが出来ます。
重要なのは、保険の空白期間を作らないということです。
自賠責保険については、車両の名義変更後に知らせても間に合います。自賠責保険の性質として、車両にかかる保険だから有効期限以内であれば、事故を起こしても有効だからです。しかし任意保険は車の使用者である運転者の年齢や免許の色などで保険料が変わるように、保険の性質としては車と人の両方にかける賠償責任保険の性質があります。自賠責保険で不足する賠償責任を担保するためにあります。
つまり、自賠責保険は車に有効な保険が付いているので車両の引渡しを受けても有効ですが、任意保険は車両の引渡しと同時に改めて保険に入っておかなければならないわけです
保険を有効にするには、申し込み書を書いて、保険料を先に払う必要があります。そのうえで、責任開始日時を設定し、責任開始と同時に乗り始めることができると考えてください。
任意保険の責任開始後には、車両を受け取り、名義変更のために乗り回しても大丈夫になります。
■車両の名義変更後に任意保険の保険代理店に通知を忘れずに
車検証が新しくなり、ナンバーも変わる場合は新しいナンバープレートを取り付け、車両は自分の名義に変わります。
忘れずに、任意保険の代理店に車両の名義変更が完了したことを知らせる必要があります。車検証のコピーをFAXするように言われることが多いので、コンビニなどでコピーと同時にFAXできるので、FAXを済ませ、電話連絡しておけば後日、新しいナンバーの記載された保険証券が送られて来ることになります。
■保険を含めた名義変更の流れのまとめ
車の売買契約 ⇒ 任意保険に加入(申し込み・保険料の支払い・前所有者の車検証のままで責任開始) ⇒ 車両の引き渡し(受け取り) ⇒ 車庫証明の取得(警察署に申請書類を取りに行く⇒不動産屋に車庫を借りている証明をもらう⇒警察署に申請に行く⇒数日後に警察署に車庫証明書を受け取りに行く) ⇒ 車両の名義変更 ⇒ 保険会社に新しい車検証をFAX
以上のような流れとなります。自賠責保険も車両とともに譲渡されるものなので、できれば名義変更をするべきものですので、早めにやっておくことをおすすめします。
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