新車ではなく中古車を買う理由は、新車では手が出ない憧れの車を安く買えるからという方が多いです。逆に憧れの車種が特に無いという場合は、どんな車種を狙えばよいのでしょうか。
中古車の価格を決定付ける要因で大きなものは人気です。人気車種は値落ちがゆるやかで、高めの価格帯を維持します。また、維持費の安い軽自動車は人気がない車種でもよく売れるので、値段が下がりにくい傾向があります。
つまり、人気車種と軽自動車以外の車を狙えば、値段以上の価値がある車を安く買えることになります。それは不人気の車種を狙うということです。
中古車販売店としても展示場の限られたスペースを、売れ残った車がいつまでも占拠しているのは避けたいわけで、安く値段を下げていることがよくあります。場合により仕入れ値以下の赤字の値段になっていることもあります。それは資金の回転効率を上げて、売れ筋の車を仕入れて利益を追求したいという事情があるわけです。
特に憧れの車種ではなくても、そのようなバリューフォーマネーな車は狙う価値があります。ただ人気が無いというだけで、性能は人気車種に見劣ることがない車種がお買い得な車だといえます。
人気がないけれども、性能は良い、しかも程度が良い車を狙うのがセオリーとなります。
人気のある車種と人気がない車種の違いは、知名度の差が大きく影響します。CMなどでよく見ている車種と、そうではないマイナーな車種の差が人気の差になります。車にそれほど詳しくない場合はどうしても人気の車種、みんなが乗っている車種を買ってしまう傾向が強く出ます。なので、あえてそれらの人気車種、みんなの乗っている車種を避けてみるのも一つの手です。
性能を比較してもひけをとらない車種が安かったりします。初めて聞く名前の車でも、よく調べると人気車種と性能が同程度で、乗ってみたら思った以上に運転しやすかったり乗り心地が良かったりということがあります。
性能は良いのに、メーカーの思惑とは裏腹に、人気が出ずに不人気のまま推移した車などは乗ってみたら思ったよりいい車だったりします。
■どんな車種が買い?
セダンタイプの不人気車種がまず狙い目です。準じてステーションワゴンも同様に現在は人気が低めとなっていて狙い目です。
これらの車種は以前のオーナーが年配の方の割合が多く、落ち着いた運転で大切に扱われてきた程度の良い中古車が多く存在します。特に、メーカーが同じで、人気車種と同じ性能・仕様で名前を変えた車種を出している場合があり、知名度の低い方の車は狙い目になります。ボディやエンジンは共通で、名前を変えた車を作っていることがあり、知名度に差があれば、人気の無い方を狙うという作戦です。
次に狙い目なのは、コンパクトミニバンと呼ばれる車種になります。コンパクトミニバンとは、見た目は5人乗りの普通サイズに見えても7人乗れるという3列シートの小型なミニバンです。普通の箱型ミニバンに比べるとやや狭いことなどから中古車市場では人気がいまひとつで、価格も下がっていてお買い得な車種になります。
これらの車種は人気が劣っているだけで、性能が劣っているわけではなく、まさに狙い目だということです。
性能が良く、人気車種と同じような仕様でも人気がないというだけで売れていない車をあえて狙うのが、「お値段以上」を手に入れるには有効な手段だと言えるでしょう。